まつりん語り

ただ語りたいオタクです

僕等がいたを読んで欲しい

あなたにはこの人に会うために自分は生まれてきたのだと思ったことはありますか?

 

皆さんは漫画「僕等がいた」を読んだことがあるだろうか?

僕等がいたと言えば数年前アニメ化だけにとどまらず生田斗真吉高由里子によって実写映画化された事があるほどの人気作だ。皆さんも聞き覚えのある名前だと思うし見た事がある人も多いと思う。

 

私は少女漫画が好きで色々漫画を読んでいるが1番オススメできる少女漫画は?と聞かれたら迷わず「僕等がいた」であると言う。

 

何がそんなにオススメなの?と思うかもしれない。深いのだ、とにかく。

あらすじを本当にざっくり言うと、主人公の高橋七美がクラスの女子の3分の2が必ず好きになると噂されている少年、矢野元晴と恋に落ち、人生をかけた大恋愛をする...

と言った感じの話なのだが、もうとにかく深い、重い、読んでいて色々と考えてしまうのだ

 

人生をかけて、全身全霊で恋をする2人を見ていたら涙が出てくる

私は過去5回は全巻読み返したが最終巻

で毎回泣いてしまう。2人のお互いを思う気持ち、2人の周りにいる人々の温かさ、人間臭さ、その全てが最高なのである

 

何より私が好きなのは、作中度々登場する幸せそうな2人を描いたシーンだ

お互いを想いあっている2人はまず「笑い方がおなじ」になるのだ。真ん丸な顔でニッコリと笑い合う2人をみているとこちらまで笑顔になってしまう

 

さらに言うと矢野が最高の男なのだ、これはまじで

私は今まで読んだ漫画で結婚するならどんな人がいい?と言われると矢野だと答える

矢野は常に人を惹きつける人柄で、誰もがみんな矢野を好いている。そんな人に想われている七美はなんて幸せな女なんだろう

さらに矢野は普通の男なら小っ恥ずかしくて言えないようなセリフもサラッと言ってしまう。少女漫画のヒーローなのだから当たり前と言えば当たり前なのだがその一言一言がポエムか?と思うほどイイ...

そして極めつけは彼女のが酒に酔い気分が悪いと言うと迷わず口に手を突っ込み吐かせ、後始末まできっちりとしてくれる、男前としかいいようのない行動をとるのにめちゃくちゃはちゃめちゃに独占欲が強くていちいちキュンとするような女々しいところもある、まさに理想の彼氏と言えよう

 

しかしここは少女漫画のお約束と言えるヒーローが抱える闇、過去...そのへんが矢野は重すぎる。読者は必ず本気で矢野の幸せを願ってしまう

そこが最高にいい、私は大好きだ

 

途中離れ離れになる2人はもう見てられない、悲しくてみてられなくなる。それほどに愛すべきカップルなのだ、2人は

 

私は高校生の頃本気でどうやったら自分は矢野と付き合い、支えることが出来るか考えていた時期がある。しかし結論はやはり「高橋七美になる」以外無かった。矢野を幸せに出来るのは七美しかいない、しかし不思議と悲しい気持ちや嫉妬心は芽生えてこない、心からそう思える作品なのだ

 

そんなこんなで僕等がいたは最高の作品だと私は太鼓判を押す。こんなに素晴らしい作品を作ってくださった小畑先生に私は敬意を表する。

このブログに目を通してくださる優しい方がいるなら是非一度この漫画を読んではくれないだろうか。後悔はしないと思う。